即戦力があれば35歳以上でも成功できる
35歳以上からの転職
今までは転職をするなら35歳までという認識があった考え方に、最近になって変化が見られています。35歳以上の転職成功者が増えているという背景があり、転職支援サイトの転職成功者を調査したところ、全体の30％近くが35歳以上という結果になっています。このような結果から、転職が出来るのは35歳までだという認識はもう時代遅れともいえることがわかります。そもそも35歳までというのは終身雇用や年功序列が一般的だった頃によく言われていた話ですので、終身雇用と年功序列の考え方が変わってきている現在では当てはまらないケースが多いことがわかります。
このような理由から現在は35歳以上からでも転職をすることは難しくないといえます。また、年下の上司や女性の上司に抵抗を覚えるということも少なくなったことで、即戦力として使いやすいというイメージが付いてきたということもあります。
現在の転職事情
2012年と比較して35歳以上の転職成功者の割合は2倍近くに伸びており、さらに40歳以上では4倍を超える伸びが見られます。実際に転職する人も右肩上がりで増え続けており、転職希望者を受け付ける企業も増えています。そして大きく影響しているのは東京オリンピックで、東京オリンピックに向けた土木・建築関係がとても伸びています。
今後の求人予想
では35歳以上の転職者の需要は今後どのようになっていくのか、という点ですが、転職に携わっているプロの転職コンサルタントの多くが今後は中年層の求人が増えると予想しています。特に人手不足に悩まされている業界では顕著に差が出てくることが予想され、今までの中途採用基準が人手不足の影響によって採用基準年齢が大きく引き上げられることが背景にあるようです。そして35歳以上には管理職での需要もあるため、キャリアを上げるための転職も今後増えてくることが予想されています。
求められるもの
35歳以上の転職に関して企業が求めているものは、どれだけ即戦力として活躍することが出来るかという点です。求められるスキルに関しては特に変化は見られませんが、未経験分野への転職は即戦力となることが難しいため厳しいものがあります。企業が求める35歳以上の理想像としては、人に教えることが出来るスキルがあり全体のスキルを上げてくれる人材という面があります。そしてさらに指示するだけであったり教育をするだけの人ではなく、職務を遂行するスキルを持っており、実際に現場で活躍することが出来るのかどうかというところがポイントのようです。
